大阪支社のNです。
このところ、食にまつわる話ばかりだったので、
今回は、すこーしアカデミック?な話題に
美しきものを愛でて、脳力アップというテーマです。
神戸市立博物館で開催されていた
『ギヤマン展 ―あこがれの輸入ガラスと日本』
(会期は7月21日~9月15日)
を観に行って来ました
日本製の一般的なガラスを指すビイドロと区別して、
江戸時代後期、ヨーロッパから輸入された上質のガラス器を
ギヤマンと呼んでいたそうです。
今回の展覧会では、輸入された貴重なギヤマンに加え、
上方・江戸・薩摩の地でつくられた和製ギヤマンの名品がズラリ
宝石のような煌めきに囲まれまさに至福の時間でした
中でも目を惹いたのが、19世紀のフランス製
《カットガラス金赤脚付き杯》をはじめとする、金赤の器たち
熟練のガラス職人でさえ苦労を重ねたという
鮮やかなルビー色は、金(コロイド)を溶かしてつくりだされた傑作です
あまりの美しさに目を奪われ、うっとりしたままその場を動けず・・・。
一周してから、金赤の器の前に戻り、再びうっとり
この器は、当時、最高級品として日本に輸入され、
雛祭りの行事などにも用いられた・・・とのことですが、
いったい、どちらのお屋敷のお嬢様の御品だったのでしょう
今回の展示品は、もちろん初めてお目にかかる品がほとんどでしたが、
同博物館にて開催された
『一瞬のきらめき まぼろしの薩摩切子』(2009年)
『和ガラスの神髄 ― びいどろ史料庫名品選』(2011年)
でもお目見えした《薩摩切子 紅色被三段重》や
《型吹き淡青色草花文六角ガラス四段重》なども出展
見事なまでのカットや文様、
そして何よりも、息を飲むほどに美しい色彩は、
何度鑑賞しても、うっとりです(うっとりしてばっかり ― )
薩摩切子はご存知のとおり、
薩摩藩、27代当主・島津斉興が始めたガラス製造
次の斉彬の代になり飛躍的な成長を遂げ、
のちに日本各地で製造される切子文化発展へ
多大な影響を与えたと言われています
美術工芸品や絵画は、目の保養にもなり、心が潤います
脳神経外科医の菅原道仁先生によると、
美しいものを見るだけでも、能力がアップするそうです
視覚をつかさどる後頭葉だけでなく、
創造力や集中力などをつかさどる前頭前野が活性化するとか
(私も、『ギヤマン展』を観た日は、能力アップしたかな?)
能力を伸ばす方法のキーワードは、“幸せ脳”。
気持ちがいいとか、楽しいとか、ポジティブな感情が
働けば働くほど、能力はアップする
もし、マイナスな気持ちになったなら、
「△△△だけど、◇◇◇もいいかも」と前向きに。
そう方向変換するだけで、脳は幸せを感じて、
「幸せ脳」「ハッピー脳」へと変化して、能力がぐんぐん上がるそうです
楽しいことがあったら、素直に楽しむ
おいしいものを食べたら、素直においしいと言う
私たちの脳には、プラスの刺激を感じると脳自身にご褒美の物質を出して、
能力をアップさせるというシステムが備わっているともいわれています。
ポジティブな感情をいっぱいに感じて、脳を活性化しましょう
そして、ラッキーハッピーいい毎日をおすごしくださいね。