武将由来のおせち料理に願いを込めて

本社スタッフのNですcrying

あけましておめでとうございます

本年も、「いい毎日」、ならびにスタッフブログを

何卒よろしくお願い申し上げます

 

酉年の今年・・・

大阪・天王寺動物園の幸運のニワトリ・まさひろくんのように

強運と人気運?をあやかりたいと思っている私です

 

お正月、おせち料理やお雑煮をたっぷり召し上がられましたか?

おせち料理を作るご家庭も、ずいぶん少なくなったとか・・・

私の実家では、長年、

三段のお重に入りきらないほどのおせちを作っていましたが、

数年前より百貨店から和洋のおせちを取り寄せています

ただ、それだけでは足りないため、

黒豆、紅白なます、ごまめ、数の子などを作っていただいています

 

大晦日、実家のご近所の方から

お裾分けに「伊達巻」をいただきました

おせちには欠かせない一品ですよね。

おせちの由来については、一昨年の暮れに

スタッフブログで取り上げましたが、

料理や素材、一つひとつに込められる意味や願いは

現代でも大切にしたことばかり

今回は、「伊達巻」にまつわるお話をしたいと思います。

 

伊達巻は、一の重に入れる“口取り”のひとつ。

口取りには、ほかに栗きんとん、昆布巻き、紅白なますがあります。

 

白身魚や海老のすり身に卵黄を加え、

砂糖やみりんなどで味付けをする伊達巻は

あま~くて、上品なお菓子のようでもあって

おいしいですよね

 

願いや由来はおおよそ知っていたものの、

孫悟空のキン斗雲のようでもあるし、

なんとなく中国の文様のような・・・

カステラみたいな味だから、

発祥は長崎?やっぱり中国伝来?

などなど、ずっと不思議に思っていました

そこで今回初めて「伊達巻」について

詳しく調べてみることに

 

伊達巻には3つの意味や願いが込められていました。

一、知識

二、子孫繁栄

三、華やかさ

 

一、知識

伊達巻は、形状が巻物に似ていることから、

知性を表す象徴とされています。

文化・学問・教養に長じますように。

賢くなりますように。

などの願いが込められています

昔は、大切な文書や絵画は

装丁を施したり、掛け軸に仕立て巻物にするなど

大切に扱われ、家宝としていました。

それほど価値のあるものだったんですね。

だからこそ、お正月のおめでたい料理のひとつに

添えられたということなのでしょう

 

二、子孫繁栄

材料の卵は、子孫繁栄のシンボル。

卵の黄色は土の色をイメージし、

豊穣への願いもあるそうです。

また、丸い形は家庭円満を意味し、

さらに巻き込んでいることから、

家族で力を合わす、仲良くかみ合う

という意味合いにつながるとされています

 

三、華やかさ

派手さや豪華さという意味や願望が込められています。

・伊達という言葉

・色や形

・着物の装飾と似ている

 

ここで、戦国武将の中で一番好きな

伊達政宗の登場です

ご存知のとおり、

伊達巻の「伊達」は、伊達政宗が由来です。

「伊達者」という言葉も

政宗公が派手好きで粋(お洒落)だったことから

その流れで、当時は

お洒落で、カッコ良くて、今でいうイケメンは

「伊達者」と呼ばれていました

 

そして、ずっと不思議に思っていたことが

ここで解決したんです

江戸時代、長崎に伝わった

卓栿(しっぽく)料理のひとつに

「カステラかまぼこ」といわれる洒落た料理があり、

それが、「伊達者」が来ていた着物の

丹前(褞袍:どてら)と文様が似ていたことから

「伊達巻」と呼ばれ、広まったそうです

やっぱり、長崎に由縁があったことがわかり、スッキリ

 

余談になりますが、

料理好きでも知られる政宗公が

好物として、自ら伊達巻を作ったのが始まり・・・

との諸説もありましが、

当時、ニワトリの卵を食べていたという史実はないようで

この説は消えそうです

 

松の内まで、まだ日があります

お重のおせち料理はもうなくとも、

今年一年の願いを込めて、

改めて、伊達巻や紅白なます、黒豆などを

作ってみるのもイイかもしれませんね

そして、今年もラッキーハッピーいい毎日をおすごしください。

 

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