大阪スタッフのNです。
スポーツジムでの筋トレ大好きな私ですが、
ワケあって、しばらく休会中のため、
顔周りも腰周りも、すっかり丸みを帯びて来た今日、この頃
いい加減、運動しなくては
とはいえ、やっぱり“食欲の秋”
今回は、ひさしぶりに“食”にまつわる話題です。
先日、仙台本社のスタッフOと仕事の話を電話でしていた流れから、
「秋の初物食べたよ~」「まだ食べてませーん」という話題で盛り上がりました。
もちろん、大阪は“天下の台所”ですし、
私が住む神戸(正確には西宮)も、世界の美食家をうならせる食材がたっくさん
だけど、仙台には敵わないんですよね~。
東北の凛とした気候に育まれた山海の幸は、本当に美味です
初物の話題で盛り上がった際に、スタッフOが話してくれた言葉で
「えっ!?」「え!?」と二度聞き返したのが、“いちじくの天ぷら”でした
皆さん、食べたことありますか?
少なくとも私は想像すらできなくて・・・
なぜって、いちじくはフルーツですよ!ね?
それを天ぷらにしてしまうとは???
驚かされた返礼に(笑)、沖縄では“もずくの天ぷら”があることを話したら、
とっても驚いてくれました
ご存知のとおり、昨年の12月『和食:日本人の伝統的な食文化』は、
ユネスコ無形文化遺産に登録されました
その和食の代表格ともいえる“天ぷら”。
沖縄の“もずくの天ぷら”のように、その土地、その土地での郷土料理
=“ご当地天ぷら”があるのでは!?と、調べてみることにしました。
“いちじくの天ぷら”には驚きましたが・・・意外や意外?
デザートとしての天ぷらもありましたので、併せてご紹介しましょう!
※今回は、魚のすり身を揚げた天ぷらは除きます。
【岩手】“ビスケットの天ぷら”
西和賀町に伝わり、おやつや冠婚葬祭の一品として食されて来ました。
食糧が不足していたその昔、希少なビスケットに米粉の衣で
ボリュームを加えたのがはじまり。
米粉の衣は揚げてから時間が経っても硬くならず、数日はモチモチだとか。
お母さんたちの知恵から誕生し、今も愛され続ける郷土食です
【大阪】“もみじの天ぷら”
温泉地もあり、大滝や紅葉の名所でも知られる箕面市の「明治の森 箕面国定公園」。
箕面市の特産品となっている“もみじの天ぷら”の起源は、
なんと!1300年前にさかのぼるとか。
箕面山で修行をしていた役行者が灯明の油でもみじを揚げ、
修験道場を訪れる旅人に供したことが、はじまりと言われています
【鳴門 他わかめの産地】“わかめの天ぷら”
わかめを揚げるという発想もなくて、これまたびっくり!
だけど、沖縄には“もずくの天ぷら”があるんですから・・・ね。
めかぶや茎わかめを材料にすることもあって、サクサクおいしいそうです。
ミネラルたっぷり!の天ぷら、いくらでも食べられそう
【広島】“ホルモンの天ぷら”
広島のあるエリアでは、とってもメジャーだそうです。
“ホルモンの天ぷら”を出しているお店の多いこと!多いこと!
故郷を離れた県人が「東京では見かけない。帰省したら絶対に食べに行く!」
と言うほど、土地に、県人に根づいた料理のひとつなんですね
【大分】“とり天”
40数年前、市内の食堂で誕生し、今では大分の定番メニューのひとつに。
鶏肉のむね肉・もも肉などに衣を絡め、カラッと揚げます。
酢醤油と練りからしを付けていただくのがお決まりだとか。
唐揚げよりも、さっぱり。大人にも、子どもにも愛されている郷土料理です
【沖縄】“もずくの天ぷら”“島らっきょうの天ぷら”“ナーベラーの天ぷら”
美しい海と太陽に育まれた沖縄のもずくは、生産量 日本一。
栄養素たっぷり!のもずくを、少なめの衣で揚げた“もずくの天ぷら”は、
“島らっきょうの天ぷら”や、“ナーベラー(へちま)の天ぷら”とともに
沖縄の郷土食として、今では全国の沖縄料理店でも人気メニューです
そして、冒頭に登場した“いちじくの天ぷら”について。
調べていくうちに、日本料理店の秋のお献立や、
寺院等での精進料理のひとつとしてもお目見えしているようです。
いちじくの栄養素については、「いい毎日」の過去のブログをご参考に
郷土料理ではありませんが、地元で話題になっているという
北海道の“牛乳の天ぷら”もありました。
とろ~りとしたスイーツのようでもあり、クリームコロッケのようでもあり、
お子さんや女性に人気なのもわかるような気がします
今回、日本各地の“天ぷら”を学び、全国を旅した気分になりました
ぜひ、この秋は、各地の食材や歴史に思いを馳せながら、
郷土料理を召し上がってみてくださいね
そして、ラッキーハッピーいい毎日をおすごしください。