大阪支社のNです。
すごしやすい季節となりましたね
“食欲の秋”、“芸術の秋”、“スポーツの秋”・・・
どんな秋を堪能されていますか?
前回に引き続き、今回もすこーし“芸術の秋”寄り?な話題です。
『Shall we ダンス?』の周防正行監督による、
舞妓をテーマにした話題の最新作『舞妓はレディ』を観て来ました
薩摩弁と津軽弁が抜けない少女が舞妓を夢見て、京都の花街に飛び込み、
数々の苦難を乗り越え、舞妓に成長していく姿をミュージカル仕立てで描いた映画です。
脇を固める実力派俳優や女優の上手さはもちろんですが、
参加者800名に上るオーディションから選ばれた
上白石萌音ちゃんの歌が、とにかく素晴らしい
上手いだけでなく、聴く者を惹き込む魅惑的な歌声です
そして、舞妓姿で踊るラストシーンは、「お見事」としか言いようがないほど
まだ新人の彼女がこの役をこなすためにして来たであろう努力の数々は、
役柄の「春子」=「小春」と重なり、感無量そして、拍手です。
舞妓さん・芸妓さん好きな方も、京都好きな方も、
着物好きな方も、幸せな気持ちになれる映画だと思います
さて、その舞妓さん。
たまたまラッキーなことに、京都・祇園界隈でお見かけする、
京都・南座の観覧席でお見かけする、
もしくは『都をどり』などを観に行かない限り、お姿を見る機会はありません
艶っぽい芸妓さんに対して、可憐な舞妓さんは、
中学を卒業し、仕込みさんを経て、お店出しとなるのが一般的。
10代という、まだまだ幼い彼女たちは、いわば修行の身。
舞や三味線・笛・鼓などの鳴物、茶道、華道・・・と、毎日、お稽古に励みます
夕刻になるとお座敷へ向かい、お客様の前で日頃の練習の成果を披露
帰宅は深夜。そこから勉強することもあり、就寝は午前3時頃だそうです
お肌のゴールデンタイム=午後10時~午前2時は
完全に守ることはできない舞妓さん
そんな彼女たちが、“おかあさん”や“おねえさん”たちから受け継ぎ、
守っている“美”の慣習がきっとあるハズと思い、調べてみました。
舞妓さん・芸妓さんといえば、白塗りのお化粧ですね。
鬢付け油と白粉でできている白塗りは、
お肌への負担もあって、肌荒れやくすみの原因にもなるんだとか
クレンジングはオリーブオイルや椿油などのオイル系を使い、丁寧に落としているそう。
さらに、京都の水は肌にも優しいので、朝起きたら、冷たい水で肌を潤すといいます。
白塗りを落としても、赤い紅が映える美肌のため、
毎日、自分の肌をチェックして労わる
これも、彼女たちの大切な身だしなみであり、慣習です。
肌を慈しみ、労わることは、私たちにとっても大事なことですね。
お座敷のあと、お客様と、もしくはプライベートで食事をする時は、
野菜や豆腐など、胃や肝臓に優しいものをいただくことを心がけているそう。
これも、私たちの生活で見習うべきことですね。
舞妓さん・芸妓さんはほぼ毎日、和服で生活をしています。
食べ過ぎが続くと、帯を締めるだけで体の変化がわかるんだとか。
体重をコントロールするには、着物は最適といいます。
「50年間、体重が変わっていない」という年配の芸妓さんも多く、さすがプロ
私たちも、自分のボディラインのチェックを怠らないことが大切ですよね。
最後に・・・。
舞妓さん・芸妓さんは、どんなお客様がいらしても、心から楽しんでいただけるよう、
聞き上手・話し上手であることが必須。
接客のプロでもあり、頭の回転が速いのです
あらゆる知識を得ておくため、日頃からたゆまぬ努力をする。
それらも彼女たちの内面を成長させ、
女性としてさらに美しさを高めている要因でしょう
「人を心地よくさせる会話の方法」を身につけている芸妓さんたちの脳は、
きっと若々しいしいはず
これぞ、まさしくアンチエイジング
私たちも、興味や関心を幅広く持ち、会話で脳を刺激することを忘れずに
今から舞妓さんや芸妓さんにはなれないけれど(笑)、
少しでも彼女たちの慣習を見習い、
内からも外からも自分磨きをする秋にしてみませんか?
そして、ラッキーハッピーいい毎日をおすごしくださいね。